一日一発見
<< October 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
現場採寸

新人スタッフの本間です。

先日、はじめての現場採寸に行ってきました。

現場採寸とは、コンベックス(長さを測定する器具)を使って建物の寸法(長さや大きさ)を測っていきます。天井の高さや、窓の位置(床からいくつ立ち上がった部分に設置してあるか など)や大きさ、部屋の大きさを測る場合もあります。また建物の中だけではなく、建物の敷地を採寸する時もこの言葉が使用されます。

 

(↑このようにひとつひとつ採寸していきます。)

 

この日はそれぞれの階の図面が手元にあったので心配はなかったのですが、リフォームなどをする際はお施主さん(リフォームをする建物の持ち主、依頼主)が図面を持っていない、なんてことが良くあります。なので、実際に部屋の全てを測ることも珍しくありません。その際はみんなで手分けして測っていきます。

 

そんな今回のノルマは、

・サッシ(金属製の窓枠)の大きさ(高さと横幅)

・上(天井)からいくつ下がった部分にサッシが取り付けられているか

・下(床)からいくつ立ち上がった部分にサッシが取り付けられているか

・避難バルコニーへ出れるドアのサッシの大きさ / 下からいくつ立ち上がった部分にサッシが取り付けられているか

・屋上にあるエレベーターホールのドアは下からいくつ立ち上がった部分に取り付けられているか / ドアの大きさ(高さと横幅)

以上を2階から屋上、計9フロア分、採寸し確認してくることでした。

 

2階と6階のみ先輩と共に測りましたが、はじめてということもあり緊張もし、測ること自体も想像よりずっと大変で難しかったです。まず、今までコンベックスを触ることがあまりなかったのでスムーズに出来なかったり、高い部分にある大きな窓を測るのがひとりだとなかなか上手くいかなかったりなど、要領を掴むまでこれから沢山測っていかないとダメだなと感じました。

また、写真を撮る場合もその時は「どの階のどこのサッシなのか」はわかっていても、事務所に戻ってから確認すると「どこだったっけ…」とあやふやになってしまいました。なので次回から、その階に来た時刻をメモして、後で確認する際に写真が撮影された時刻と照らし合わせれば、うやむやになることは無くなるかなと思います。あとは、寄りの写真ばかりではなく引いた写真も一緒にあれば、混乱することがないと思うので気をつけたいです。

それから寸法だけをメモしてくるのではなく、スケッチを描いた上に寸法を書く方がわかりやすく、帰って来たあとで見ても記憶が曖昧にならないと思いました。これはスケッチを素早く描く訓練にもなりそうです。

 

 

はじめての現場採寸でありがたいことに多くの反省点が見つかったので、自分ひとりでも素早く正確に採寸が出来るように、身近なところから色々測っていこうと思います!家をくまなく採寸していくのも良い練習になるかもしれません。

 

モルタルとコンクリートの違い

はじめまして。新人スタッフの本間です。

これから「新人スタッフの発見」にて、新人独自の視点から見つけた建築に関わる気になったことなどをブログで書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

 

スタートである今回は「モルタルとコンクリートの違い」についてです。コンクリートとは、

セメント + 水 + 細骨材(砂) + 粗骨材(砂利・砕石)

で構成されます。

そして、そのコンクリートから「粗骨材」を抜いたものがモルタルになります。よって、

セメント + 水 + 細骨材(砂)

を混ぜると、モルタルが出来上がります。

また、モルタルからさらに細骨材(砂)も抜いたものはセメントペーストになります。

なのでモルタルとコンクリートの決定的な違いとしては、粗骨材(砂利・砕石)が入っているか、入っていないかというわけです。

他にも、使いみちにおいてもモルタルとコンクリートの違いが見えてきます。

例えば、

【モルタル】

・タイルなどを貼るときの接着材

・ブロック積みをするときの、空洞埋めや目地(少し間隔を空けた部材間の隙間、継ぎ目の部分)材

・床をモルタル仕上げ(住宅の玄関や、リビングにも可能)

・外壁をモルタル仕上げ

・コンクリートの表面仕上げ(コンクリートの上からさらに表面を綺麗にするためにモルタルを塗ること)

など

【コンクリート】

・基礎(建物を支え地盤に定着させる部分)

・主要構造部(壁、柱、床、梁、屋根又は階段)

・ダムや橋など大規模な建築物

・外壁を打放し(型枠を外した直後のむき出しのまま状態のコンクリート仕上げ)で仕上げる

など

モルタルは仕上げ面で使用することが多く、コンクリートは主要構造部で使用できる点などから強度が必要な場所で使用します。強度においてはコンクリートの方が圧倒的に高いです。見た目は似ていますが、粗骨材が入るか入らないかで大きな差が出てくるというこどが改めてよく分かります。

ちなみに、先ほど出たセメントペーストはタイルの目地や、モルタルのヒビ割れの補修に使用したりします。キメが細かいのが特徴です。

とある現場の床にて見つけたのですが、色がはっきりと違いますね。薄い方はコンクリートで、濃い方がモルタルです。

通訳という仕事

最近中国に月一でいっている。元々は高校の同級生の紹介ではじまった仕事なのだが初めての海外の仕事ということでワクワクとほんのちょっとの心配のなかで仕事をしている。

海外だといっても、僕自身海外で働いていていた経験があるし、実際にいってみると同じ人間だし、二足歩行で、考えて、しゃべって、コミュニケーションする。問題はあるだろうけどあればつぶせばいいと思っている。ただそれぞれの国で目標を共有し、それを関係者に波及させたり、動いてもらうことが一番大変だ。また自分たちの仕事の役割分担や、責任に対する重さも考え方も違う。
欧米の場合は職業の役割分担が明確なので設計者が現場で何か作業を手伝おうとすると怒られる。「人の仕事を盗るな」と。

日本の場合その辺がふわっとしてて職業をオーバーラックしてやったり提案することをよしとされる。悪くすると利用されてサービスとして仕事の範疇をこえてなにかをやらされる。これは相手との関係性できまりますけどね。

そして中国。まだ数回しか行ってないけれど、現場の人は職業の役割分担のなかでよく働く。しかし中間管理職の人が人任せや自分の頭を使わないで指示するので混乱しがち。しかしトップは即断、即決で自分でリスクを負って仕事をしているイメージだ。

 
また今回のプロジェクトチーム、なかなかすばらしいリスクヘッジされたもので、2段階の通訳がいる。僕らの考えや理念を共有して相手に伝えてくれ通訳1(正確には顧問といったほうが正しいかな)とあちらに行った時に言語としても通訳をしてくれる通訳2だ。
日本から中国に仕事に行っていろいろとうまくいかない話も沢山聞くがそれは、通訳1がいないからだろう。ぼくらのチームのその役割をになう方は生まれや経歴も、「ああ、こういう人がいるんだね」という人だ。やはり人間を動かすのは人間でそういう今までであったことのない人種でスキル?のある人と仕事できることがとても楽しい。とりあえず中国語のテキストをアマゾンで買いました。
かんがえる現場
先日上棟に立ち会っていたらプレカットされた木材の荷下ろしの場面に遭遇した。よくみるとトラックのサイドの壁?というかしきりに、このお兄さん乗ってるじゃない。

へーとよく見ると真ん中に1本つっかえ棒をたててそれによって足場にしている。単純だけどなかなかすごい。

また別の日にみかけた大工さんの車
うまいこと引き出し作ってるなと思ったら、以前解体した住宅の家具をパパパとなおして使用しているらしい。こういうのをみると、事務所で図面書いているだけじゃだめで、いろいろと現場にでて、疑問に思ったり、職人さんと話したり、現場で考えることも大事だよね、とおもいます。

擁壁工事と4週強度
地鎮祭も終わりまずは擁壁工事です。
計画している建物にとって最適な場所にRC造(コンクリート)で擁壁をつくります。コンクリートはじつは結構ローテクな素材でして、構造用合板でコンクリートをながす壁を作り、それを鉄パイプで外部からサポートします。上のような状態になります。

写真右の部分がエントランスにつづく階段になり、左側の部分の奥に住宅がたちます。

コンクリートを打設した直後の写真です。コンクリートのことをよく素人の人は「コンクリートが乾く」といいますが、正確には「コンクリートが固まる」といいます。
コンクリートは材料の特製で打設後すぐには強度がなく徐々に内部のセメントと骨材(砂利)、鉄筋が固まり適正な強度がでます。適正な強度がでるまでに4週間かかるので「4週強度」といいます。

加重がかかる場所は「4週強度」がでるまでは下からつっかえ棒のような支保工(しほこう)でさっさえてないといけません。壁の部分は4週間も型枠をつけておく必要はありませんがなるべくながく押さえていた方がコンクリートの表面にクラックが入りにくいのでいいです。

雨の中の地鎮祭
光をつかまえる住宅、地鎮祭です。この地鎮祭地方によって流儀があって違いがあります。
ぼくも過去に地鎮祭について書いていますね。

スパルタ地鎮祭(2012年8月)

晴れた日の地鎮祭(2013年7月)

家づくりのプロセスの中での地鎮祭の位置→HP内工事について

今回の敷地は僕自身が思い出のある場所だったので、地鎮祭そのものより、周囲の家や目の前の公園を見て、ああ、あのフェンスに登ってあそんだな、とか、あのブランコから友人が立って跳んで骨折ったなとか自分自身の小学生当時の記憶がいっぱいよみがえってきました。

基本はれ男なのですが、今回はあいにくにくの雨でそんな天気が見える景色を変化させてたのかもしれませんね。



解体が思い出させる昔の記憶
光をつかまえる住宅の敷地はもともと、ぼくの祖母の家があった場所でした。小さいころは弟と泊まりにいったり、同じ校区内だったので周囲に小学生時代の友人の家があったりします。

そんな祖母も亡くなり、まわりまわって今度は妹夫婦がここに住み、その設計を兄であるぼくがやっています。

懐かしいレンガ作りの擁壁や平屋の住宅を取り壊し新しい住宅をつくる。少し寂しい気持ちになる解体工事は初めてです。

この敷地のすぐ後ろ(南側)も小学校の時の友人の家です。なつかしいなあ。かれの家にはなぜかゲーセンにあるようなテーブル型のインベーダーゲームがあってそれをやったり、ファミコンのゼビウスやったりするのによく遊びにいったものです。

なんて感慨にふけりながらの現場チェックでした。

キッチン打ち合わせ
光をつかまえる住宅のキッチンの打ち合わせです。
今回のキッチンは男っぽさと女っぽさのせめぎ合いのようなキッチンをめざしています。この相反する要望をどのようなバランスで実現するかがポイントですが、そのために素材や各部分の厚さなどこまかいことの積み重ねでめざしています。

出来上がったキッチンは今までつくったキッチンの中で一番強度があるんじゃないかなぁ。今から楽しみです。このキッチンももともとの着想はお施主様のなかにあったことですが、一見無理難題のような要望も受け止めてやり始めてみると結構いいかも!とおもえるところに到達できたかなと思っています。



メディア掲載お知らせ
 海外の建築関連サイトArchDailyにとびだす住宅が紹介されています。
試行錯誤
最初のプレゼンが終わり、お施主様も自分たちの家がだんだん想像できるようになり、ご要望も具体的に細かくなっていきます。

それらをふまえて詳細設計をし、かつ全体として整合性がとれているように試行錯誤します。機能や納まりも配慮しながらこの住宅のためだけに思いをこめてスケッチを書いたりします。

模型写真をとってその上にかき込んだり、内部の梁の見え方をコントロールするために色鉛筆で塗ってみたり・・・ありとあらゆることをやってみます。この試行錯誤をたくさんやっているポイントは現場に入ってもスムーズにいきます。新しいことをやろうと、いつも考えているので、常に考え続ける必要がありますが、その日々の積み重ねしか前にすすめないのでやりつづけています。

むかしロンドンの設計事務所で働いていた時の印象的なこととして、ボスはいつも右のほっぺたが黒っぽく汚れていました。

なんでだろうか?とおもって観察していると、彼は鉛筆でスケッチを何度も書き、右手の腹の部分が描いたスケッチをこすりよごれ、その手でほおづえをついて考えことをするので、自分のほっぺたが汚れていました。つまりほっぺのよごれが思考の積み重ねの証のようになっていたわけです。前を走る先輩達は沢山いますね。