一定期間更新がないため広告を表示しています
一日一発見
|
こんにちは。新人スタッフの本間です。
先日、タイトルにある通り「凍結深度」という言葉をはじめて耳にしました。雪が多く降ったり、寒さに厳しい地域にとってはとても関わりのある言葉だと思います。一体どのように建物と関わってくるのか、何のためにあるのかなど、今回はこの「凍結深度」についてお話します。
「凍結深度」とは、簡単に説明をしますと
冬の寒い時期に地盤が凍る深さのことです。冬は凍結(霜柱)により地盤が浮き沈みすることで、基礎が動いてしまいます。それを防ぐため、基礎の底面は凍結深度よりも深くつくる必要があります。敷地ごとの凍結深度は、各地方によってそれぞれ定められています。
基礎が動いてしまうなんて、霜の力ってすごいんですね…!とある地域では凍結深度が130cmに指定されているので、基礎はそれよりも深く作らなければいけないようです。130cmは驚きました…。
この凍結深度は、建物を建てるにあたっての敷地選びなどにも深く関わってくる重要なポイントかもしれませんね。
寒い地域もあれば、暖かい地域もあり、それぞれの環境に適応した良い建物を作れたら良いなと改めて思いました。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
前回、内装監理室についてお話しましたが、いかがでしたか?今回、さらにもう少し詳しく内装監理室についてお話をしていこうと思います。
内装監理室ですが、どの内装工事にも設けられるわけではありません。
設けられるケースとしては、
・ショッピングセンター(例:イオンなど)
・アウトレットモール(例:三井アウトレットパークなど)
これらは施設の中にテナント(区画)がつくられます。それらの内装工事は事業者(建物の持ち主)が行うのではなく、テナントの入居者(例:イオンの中に入っているユニクロなど)が個別でお金を支払い行うのです。
そうなるとショッピングセンターなどは何百ものテナントがあるので、それぞれが好き勝手に設計や工事をしたら施設の調和が保たれなくなりオープンも予定に間に合わなくなってしまいます。ここでいう好き勝手というのは例えば、
・看板の位置や高さが揃ってない
・順番を守らず工事をする
・指定された区画(仕切られたライン)から壁や什器(店舗にある棚やハンガーラックなど)が飛び出す
などがありますが、そこで内装監理室の出番です。
それぞれのテナントの設計者や施工業者が自由にやらないように「やってはいいこと」と「わるいこと」のルールをつくり、チェックを行っていきます。
それらを踏まえて商業施設のテナントを見てみると、看板の高さがどのテナントも揃っていたり、統一性を感じます。
内装監理室は建物が完成するにあたって大きく関わっている、またより良い施設づくりのための重要な役割を担っているということです。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
昨日のブログで、参加した内装工事着工ミーティングにおいて、「中心で話をされている方の話し方が厳しかったのが印象的だった」とお話したと思いますが、その方は訳もなく強く伝えているのではありません。その厳しいとも感じ取れる話し方にはちゃんと理由があったのです。今回は、そのことについてお話したいと思います。
その方は「内装監理室」に携わる人でした。わたしもこの内装工事着工ミーティングではじめて耳にした「内装監理室」ですが、一体何なのでしょうか。簡単に説明しますと…
事業者(新しく建物を建てようと思っている人や会社)の代わりになって内装工事全体の指揮を取る人たちの集まりです。(内装監理室の室は職員室の室と同じ意味と捉えてもらってOKです)
今回はテナントごとにそれぞれ内装工事を行った為、現場ではルールをあらかじめつくっておかないといけません。多くの工事施工業者が行き交うので、各々が好き勝手にしてしまったら問題ですよね。そのための「決まり」を「内装監理室」がつくり、工事が終わるまで監理をします。なので厳しい話し方の理由は、「全体の工事が順調に進むように」という意味を込めての厳しさだったのですね…!改めて話し方の工夫や伝え方については、今後の勉強になりました。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
先日、はじめて「内装工事着工ミーティング」というものに参加をしました。わたしも参加する前までは一体何の打ち合わせなのか分からなかったので、今回はこのことについてお話したいと思います。
まず内装工事とは、
「建物の中をつくり上げていくこと」です。端的にいえば、建物内部の床、壁、天井の仕上げ工事をいいます。
・壁に壁紙を貼る
・床にフローリングを張る
・造作家具をつくる
などは内装工事です。反対に、
・屋根
・柱
などは内装工事ではありません。あくまでも建物の中に関わるのが内装工事です。
次に着工とは、
「工事を始めること」を指します。
以上を踏まえて内装工事着工ミーティングは「建物の中をつくり始めるための打ち合わせ」ということになります。
このように工事に取り掛かるにあたって、このプロジェクトに関わる人たちが集まり、それぞれの自己紹介から工事にあたっての諸注意などを確認していきます。中心で打ち合わせを進めている方(内装監理室)が規則や期日など守らなければいけないものに関しては、厳しく伝えているのが印象的でした。話し方のメリハリはああいう場において大切なんだと感じ、また要点を簡潔に伝えるのも重要なことだととても勉強になりました。
この内装工事着工ミーティングは、はじめての場ということもありとても緊張しましたが、このミーティングを通して改めて多くの人が関わり、影響を与えるということを身にしみて感じられて、気が引き締まりました。当たり前のことですが、沢山の人の力で建物はできているんですね!
わたしもいずれは、ああいった場でしっかり話せられるようになりたいです…!
こんにちは。新人スタッフの本間です。
以前はじめて耳にした「VE案」という言葉。VEが何かの略であることは理解できても、意味を問われると何のことだか検討もつきません…。なので今回は、そんな「VE案」ついてお話ししたいと思います。
「VE案」のVEは「Value Engineering」の略で、「価値や性能を下げずにコストを抑える」という意味でした。よって、「VE案」は「価値や性能を下げずにコストを抑えた提案」ということです。思わず、そういうことか!という声が漏れました。
思い返せば、この言葉は普段から使用しているのではなく「VE案」が必要になったときのみ使われていました。
そして、この建築の世界に限らず、それぞれの業界でもそこでしか通じないような「言葉」が案外多くあるものです。現場に行ってみると、聞いたことのない用語が沢山飛び交うので驚くこともあるのですが、今後自分も使用すると思うので早く覚えたいです…!
こんにちは。新人スタッフの本間です。
今回は、以前私が現場チェックの際に見つけたものについてお話します。
さて、これはなんでしょうか?
この写真は床を撮影したものですが…、何か描かれていますね。ヒントは線の色、あるものを使用して描かれていることからこの名前がつきました。なんでしょう。
正解です。答えは「墨出し」でした。その名の通り、もともとは現場で墨と糸を使って梁や柱に印をつけ作業していたのです。墨がたっぷりついている糸を思いっきり上に引いて弾くと写真のような線が描けます。簡単そうに見えますが意外と難しい作業です…!
そして「墨出し」は目安がない現場でガイドの働きをしています。図面には壁の位置や寸法などが細かく描いてありますが、現場では基準になるものがないのでそれすら反映できません。なので事前に「墨出し」を行なって基準をつくっておくのです。確かに現場をチェックしていて、図面ではわかっている寸法でも現場ではどこから測ったら良いのだろう(例:柱の中心など)と実際に見て感じました。
この墨出しされている部分に壁が建つようです。やはり描いてあると俄然、分かりやすいですね!墨出しは建物を建てるにあたって必要不可欠です。
こちらの写真にある「X」や「Y」は、座標を表していて建築の図面でもこの座標を基準に描いています。現場ではこれがあることによって、図面を見ながらより正確な位置がわかるので、「X」と「Y」も墨出しにおいては必ず書く必要のある文字ということです。
以上、墨出しについてでした。わたしは柱に墨出しされているものしか見たことがなかったので、この現場のような大きいスケールのものを見て「ここにもこうやって使われているんだ」と驚きました。実際に自分の目で見て「墨出し」が必要な理由も改めて感じられたで良かったです。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
みなさんも目にしたことがあると思いますが、洗面器に繋がっているこちらの管。丸で囲んだ部分の名前は何というかご存知でしょうか?
正解は…「トラップ」でした!トラップは日本語にすると「罠」ですが、何故このような名前がついたんでしょうか?その答えは、形に隠されています。
この管、ただまっすぐではなく、一旦上にいってから下に通るようになっていますが…、なぜこのような形になっているのでしょうか?「まっすぐ水が流れた方がいいんじゃない?」「掃除もしにくそう」などと色々思うことがありますが、ちゃんとこの形でなければいけない理由があるのです。
その理由は、「匂いを封じ込めるため」です。
「トラップ」には常時このように水が溜まっていて、この水が下から上がってくる下水臭を遮断してくれているのです。まさにトラップ「罠」を設けて、臭いが来ないようにするための工夫をしていたというわけです…!トイレに水が溜まっているのも同じ理由ですよ。
なので古く使用していない洗面(例:別荘やキャンプ場)などは、このトラップの水が乾いてなくなってしまっているため、臭いがするということがあるそうです。となると、定期的に水を流した方が良いみたいですね。
不思議な形をしている「トラップ」でしたが、こんな働きをしてくれているとは驚きでした…!物にはその形になった理由が、ちゃんと存在するのですね。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
店舗や住宅で床の仕上げとしてよく使用される「タイル」ですが、みなさんはその「タイル」がどのように施工されているかはご存知ですか?
今回は、「タイル」がどのようにして床に張られているのかを現場で撮った写真と共にお話していきます。
「タイル」は現場で1枚1枚合わせながら、専用の機械を使用してそれぞれの大きさにカットし張っていきます。
一番右の角にあるタイルも、元の四角だったものをここに合わせてそれぞれの寸法を測り、この形に切断しているのです。細かい大変な作業ですが、どのタイルも綺麗に並べられていてすごいです…!
タイルの下に見える黒っぽいペースト状のものは以前お話した「モルタル(張り付け)」です。モルタルはやはり万能ですね。これが接着剤になります。
そして、一番気になるあのオレンジ色のクリップですが「クサビ」といって、高さや目地幅を調整する施工補助具です。間に見える透明のものは「スペーサークリップ」といって、タイルの下に食い込ませて使用します。この2部品を使用するだけでタイル間の段差や目地違いを防止しながら、タイルの張り付けができるそうです。接着剤が硬化し完成したら、スペーサークリップをゴムハンマー等で簡単に取り除くことが可能です。また「クサビ」は再使用できます。便利ですね!
以上が「クリップ工法」で行われるタイルの張り付けです。
「クサビ」は専用のペンチを使用し、両端を締めて幅を調整することができます。
タイルも1枚1枚このように張っていたのですね、わたしも今回初めて見たのでとてもいい機会でした。現場では、作業を効率的に進めるための工具や補助具が多くあるので考えられているな、便利だなと思います。いかに早く綺麗に、頭を使って完成させるというのはどの場においても大切なことですね。
みなさんも街へ出かけたら足元の「タイル」にちらっと目を向けてみてください…!実際に見るとまた凄いと感じますよ。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
現場で「練付」という聞いたことのないワードを耳にし、気になったので今回はその「練付」についてお話します。
「練付」とは、表面の化粧用として、単板(原木から切削した薄い木の板)もしくは突板(木材を薄くスライスした板材)、樹脂板などを接着材で下地板などの合板に張ることをいい、また、その合板を「練付合板(ねりつけごうはん)」といいます。
…といってもうまくイメージができないと思うので、現場で撮影してきた「練付」をご覧ください!
↑一番外側に見える薄いものが「単板」で、真ん中に見える一番分厚いものが下地材の「合板」です。
練付が使用される一番の理由というのは、「板そのものを高級樹種で製作すると、コストが上がるため」です。よって、高級樹種の表面を薄くスライスし、それを化粧面として、単板や合板に接着剤で張り付けます。これが「練付」なのです。まさに裏技!
わたしもこの断面を見て驚きましたが、この断面を見ない限り、木材にこのような細工が施されているとは思いませんよね。
遠くから見ても綺麗ですね。使用されている樹種も「タモ」といい、様々な木の中でも木目が綺麗に見える種類になります。優しい、淡い色が素敵です。
そして「練付」は無垢材を使用したい和室の壁、天井や家具などに使用されることもあるそうです。いろんな箇所に幅広く使用できるのも「練付」のいいところですね。
以上、職人さんたちの腕が光る「練付」のお話でした。
こんにちは。新人スタッフの本間です。
またまた現場をチェック中にあるものを見つけました。
階段の踊り場で見つけたこちら、一体何なのでしょうか。まず最初にブレーカーかと思いましたが、各店舗内にあったので違いました…。正面から見てもちっともわからなかったので、「横から」見てみると…
何かの管と繋がっていますね。何を送る管でしょうか。とあることが起きた際に大活躍するものです。
正解です。答えは「連結送水管」(別名:送水口、放水口)でした。
「連結送水管」とは、火災が起きた際に水を下から各階に送り、この箱を開けるとホースの連結部分があります。連結すると下から送られてきた水がこの管を伝って出て、消火活動が可能ということです。横に見える管は水を送るためのものだったわけです。この「連結送水管」ですが、高層ビルやマンションなどでも目にすることができるので、よかったら見つけてみてください。
「連結送水管」という名前もストレートでとてもわかりやすいですよね。火災が起きたら必ず使用するので、「連結送水管」の前に物などは置かないようにしましょう…!