一日一発見
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試行錯誤
最初のプレゼンが終わり、お施主様も自分たちの家がだんだん想像できるようになり、ご要望も具体的に細かくなっていきます。

それらをふまえて詳細設計をし、かつ全体として整合性がとれているように試行錯誤します。機能や納まりも配慮しながらこの住宅のためだけに思いをこめてスケッチを書いたりします。

模型写真をとってその上にかき込んだり、内部の梁の見え方をコントロールするために色鉛筆で塗ってみたり・・・ありとあらゆることをやってみます。この試行錯誤をたくさんやっているポイントは現場に入ってもスムーズにいきます。新しいことをやろうと、いつも考えているので、常に考え続ける必要がありますが、その日々の積み重ねしか前にすすめないのでやりつづけています。

むかしロンドンの設計事務所で働いていた時の印象的なこととして、ボスはいつも右のほっぺたが黒っぽく汚れていました。

なんでだろうか?とおもって観察していると、彼は鉛筆でスケッチを何度も書き、右手の腹の部分が描いたスケッチをこすりよごれ、その手でほおづえをついて考えことをするので、自分のほっぺたが汚れていました。つまりほっぺのよごれが思考の積み重ねの証のようになっていたわけです。前を走る先輩達は沢山いますね。



最初のプレゼン
光をつかまえる住宅の最初のプレゼンの時の写真です。

このプレゼンの前にどんな住宅が希望かのアンケート記入やヒアリングをしそれをもとに図面と模型で提案しました。こういった模型を見る機会は皆さんほとんどないので眼を輝かせてくれます。そしてこの瞬間が仕事をとおして一番好きな瞬間です。

いままでイメージでしかなかった自分たちの住宅がこうなるんだ!という驚きや、ああ、こうやって要望をデザインに落としたのね、というような、お施主様にとっての発見がある模型になっていればプレゼンは成功だと思っています。

これが自分たちの想像してた程度だったり、雰囲気や使い方でやや難がああるとそのあとの打ち合わせも盛り上がらないものになってしまいます。

最初の提案なのでこの案をベースに細かい要望をお聞きしたり、または全く違った案を次回に提案することもあります。ただ一番重要なのでお施主様と設計者がいっしょになって、この案をぜひ実現しよう!という気持ちになることかなと思っています。


光をつかまえる住宅
現在あたらしい住宅を愛知県豊橋市で建設中です。
敷地北側に公園が有り、道路と敷地には約1Mの高低差があります。敷地の大きさと求められている住宅の機能のバランスから今回は(も?)平屋で計画しています。

お施主様とワクワクする住宅を作り上げるためにどのようなプロセスを踏むか?ということをシリーズでここで書いていこうと思っています。

平屋ということは各部屋の上には屋根しかないわけで、その屋根面のデザインやそこから光を取り込んだり、通風のための仕掛けをしたりと、屋根設計の質がこの住宅の質を決めるとおもっています。

写真は設計当初の屋根の形のスタディ模型です。現場はすでに上棟しているのでブログの方が徐々に現場に追いつくスピードで更新予定です。

お知らせ
海外のデザイン関連サイトdezeenにとびだす住宅が紹介されました。