ぼくにはもうすぐ100歳になるばあちゃんがいる。
100歳。
これはすごいことだと思う。じいちゃんもモノ作りの好きな人だったけど、ばあちゃんは編み物が上手で、小さい頃は誕生日にセーターを編んでもらったものです。たしかぼくが幼稚園のころ、セーターを編んでくれるという話になり、胸の部分になにか図案(最近図案って言葉聞かないですね)を入れてあげるけどなにがいい?といわれ、インディアンと言ったのを覚えています。
最初にみせてもらったインディアンは横顔で頭に羽を1本だけさしているものだったんだけど、幼い僕は「あたまに羽がいっぱいあるやつがいい!」(つまりインディアンの酋長です)といい、じいちゃんが図案を新たに考え、それをばあちゃんが編んでくれたというのが最初の手作りのプレゼントの思い出です。
そんなばあちゃん、数ヶ月前にベットから転げおち、骨折してしまい、これはこのまま寝たきりになっちゃうかなと思っていたのですが、99歳だというのにリハビリをがんばり、車イスでうごけるようになりました。その生命力というか、回復力は眼を見張るものがあり、年齢に関係なく人間は生きようとする気持ちによって日々成長できるんだなということを教えられているようです。
ぼくらがお見舞いにいっても、ばあちゃんがぼくらの身の回りにいる人のことを逆に心配したり、打てば響くようなコメントを返してくるし、とにかくすごいばあちゃんです。先日お見舞いにいった時も
「100歳といったらおばけみたいと思ってたけど、そのおばけになっちゃったわよ〜♪」と笑顔でいってました。これからも元気でいてほしいな、いつもありがと。