インテリアの見本市に行ってきました。いろいろと感じることがあったのですが、それは自分自身がインテリアやそれを取り巻く環境に深く足を突っ込みつつあるせいだが、他の人がやっていることは人間誰しも冷静に考えられるというか、とても勉強になった。自分自身への忘備録として書いておく。
昨日見た出展者は大きく3つ種類にカテゴライズできる。マーケットと商品の関係を富士山で水を売ることにたとえると・・・
1.富士山の麓で水を売る人(水に自信あり)
3つのカテゴリーでそれぞれ強いポイントが違うのだけれど、デザインを仕事にする人はやっている仕事自体がカッコヨクありたいと考える人が多いのかわざわざ競争の激しい所で競争をしようとしてしまう。コンビニに売っている多種類の水とおなじように自信があっても「水」というもの自体では差別化や付加価値はつけにくい状態になっている。
2.富士山の山頂で水を売る人(満足度に自信あり)
これは「水」でいうとコントレックスのようなある特殊なポジションを確立している場合で、ヨーロッパなどでは夏のバケーション前になると女の子がとにかくこれをよく飲んでいた(ダイエットに効果があるとかないとか、水としては美味しくないけど)のように、ある目的に対してピタッとよりそってプロダクトを作っている人達。
3.富士山の場所を問わず水らしきものを売る人(コストに自信あり)
これは中国やタイのメーカーが出店しててちょっと驚いたんだけど、まだまだ発展途上の雰囲気
思考回路の順序
1.デザインする→製作する→購入してもらう→満足してもらう。
2.満足してもらう→デザインする→製作する→購入してもらう。
3.製作する→購入してもらう→満足してもらう→デザインする。
思考回路の優先順位が下記のようになっているんだろうな。やっている当事者がそれぞれのプロダクトをとおして社会にどういった変化をもたらしたいか?、なので優先順位がちがうのも当然だけどその違いがプロダクトのたたずまいに如実にあらわれるのはおもしろい。
知人の立川裕大さんが発表されていた「かに座PLUS」という高齢者向けの家具が佇まいといい、立川さん自身の郷土愛といいすごく感銘をうけた。見習うべき先輩がいるっていいことだね。