服のような住宅の壁仕上はガルバリウム鋼板です。写真はそのてっぺんの部分の「壁」と「屋根」の部分の取り合いをうまく調整し納める「唐草」という部材です。
この「唐草」、既製品もいろいろとありますが既製品はどうしてもカタチが野暮ったいので、いつも板金屋さんに作ってもらっています。この唐草に求められる機能は
・壁の仕上と屋根の仕上をうまく取り合い、雨が入らないようにする
・雨が垂れても壁が汚れないようにする
・いかにもカバーをかぶせましたという見た目を避けたい(ビジュアルの問題)
・先端部分を折り曲げることにより陰影をつけて薄く見せる(ビジュアルの問題)
と基本的な機能はシンプルですが、どういうカタチにするか?というのはいろいろなデザイン状の回答があると思います。ここ数年は試行錯誤のすえ、いつも写真のようなカタチにしています。
横から見るとこのようになっています。壁の仕上面より3センチほどはなして雨が垂れる部分をつくっているので壁が汚れません。また下に下がっている部分の長さも既製品だと7センチほどありますが、これは3センチにし、かつ上に帽子のつばの様な加工をしてもらっていることによって太陽の光を受けた時に陰影がつき、実際以上にすっきり見えます。
今日のブログは相当コアな内容ですが、建物全体にこういった機能とデザインの改善をしながら現場をすすめています。
見学会のお知らせ
「服のような住宅」
日時:4月20日(土)21日(日)
時間:10時〜17時
場所:静岡県浜松市
詳細案内→高木までその旨メールをいただければ案内を送ります。