一日一発見
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通気工法

木造住宅では通気工法というものがあります。
外壁の仕上を建物の構造面とすこし隙間をあけて施工することによって(約2センチ)その隙間に空気が流れるようにして通気をとるという工法です。なにが利点かというと建物内部の断熱材だけでなく、建物の外周面にも通気工法による空気層を作ることによって断熱効果を得ることです。

上の写真はその通気工法につかう材料です。愛知県エリアではこのように加工された材料(胴縁:どうぶち といいます)を見かけますが、関東圏ではあまり見たことがないです。

これを外周面全面に写真のように固定しこの上に外部仕上となる材料をはります。写真にあったかまぼこ状に切り欠いた部分に空気が通っていくようになっています。大工さんにきくと、このかまぼこ状の切り欠きピッチもいろいろな経緯をへて現在の状態に落ち着いたようです。

当初のピッチでは固定する下地のピッチとかまぼこ状の部分のピッチが同じで固定する時に不具合があったり、ピッチが空きすぎて空気がうまくながれなかったケースもあるそうです。単純なことですが現場とのやり取りで最適なピッチを見つけていったようです。

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ダウンジャケットのような断熱材

服のような住宅の断熱材はちょっと変わったものをつかっています。ロックウールの吹き付けというものです。

断熱材は
グラスウール
ウレタンフォーム吹き付け
ロックウール吹き付け
セルロースファイバー

など何種類かありますが、この住宅はフラット35の省エネルギー性をクリアするためにこの断熱材を使用しました。上記の各種断熱材にはコストの上下、不燃かどうか、貼り込むタイプか吹き付けるタイプか、など特性がありますが、このロックウール吹き付けはたぶん一番施工に手間がかかるものです。(つまり高い)

近くでみるとあらかじめ張っておいた白いメッシュ状のなかに写真のような綿(ロックウール、これは不燃なのでもえません)を吹き込んでいます。こころどころに開けておいた穴から吹き込んで断熱材を充填させます。

見た目がモコモコで温かそうです。この断熱材の施工が終わりようやく内部の仕上がはじまります。

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設計の追い込み

とびだす住宅、4月着工に向けて最後の追い込みをかけています。
・見積り依頼+金額の調整
・確認申請の準備
・最終形の詳細模型作製

これらを後1週間で終了させたい。実施設計もほとんどの押さえるべき場所は収まっていますが、2カ所程頭をひねって考えないといけない場所があります。

打合せ途中でつくった1/100の模型です。なぜがこのときはお施主様のお子さんが国産醤油がお気に入りで、模型のとなりにならべてあります。この模型もスケールを拡大して1/50のサイズになるとまた違った世界が見えるようになります。

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事務所を引っ越したい場所

最近足しげく通っている場所があります。それは家具製作工房です。

注文住宅でも造作家具といってオリジナルで家具をつくりますが、そういう場合には家具をつくる工房にまではあまりでかけません。しかし今回は今までデザインしたなかで最小のプロダクトを作ってもらっており、その試行錯誤をしたり、サンプルを作ってもらったり、家具の職人さん達とどうやったら綺麗に出来るか頭をひねっています。

こういうプロダクトものは事務所の机の上でああだ、こうだ考えてもあまりいいアイディアは思いつかないものです。実際につくっている工房に行くと各種材料や見たことない道具がころがっていて、そういう環境だからこそインスピレーションが湧きます。

この工房全体では小学校の体育館ぐらいの広さがありますが、本当に楽しいです。材料を切り出すゾーン、組み立てるゾーン、塗装するゾーン、細かい仕上をするゾーン、そして木材がどっさり置いてあるゾーンと一日いてもあきません。この中に事務所を引っ越ししたいぐらいです。

プロダクト自体はGW頃にはお披露目出来るかと思っています。乞うご期待。


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ワクワクドームバージョン2

前回のワクワクドームのスタディをふまえて新しい模型を作製しました。
今度はどこの開口部をあけるといいか?また全体をどのように構造的に解くといいか?などを考慮し作成しています。

一部屋上緑化したりするための技術的な検討もしなければなりませんが、それはとある専門家がこのプロジェクトに賛同してくれたので後日打合せする予定です。

また建物が保育園としてしようされることを想定し建物全体が遊具のようになるといいな、と勝手に妄想し、滑り台もつけちゃいました。

内部空間はこのような雰囲気になります。今はドームは一つの空間になっていますが、これだけ天井高があるので、内部に床を作って2階建てにし、一部吹抜けも作っていきたいとおもっています。


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あこがれの職業

僕は小さい頃から服が好きだったのでファッションデザイナーというのは今でもあこがれの職業です。そんな中、昨年仕事を通してウエディングドレスデザイナーの西村有紀子さんと知り合う機会がありました。

彼女はAKBの小嶋陽菜のじゃんけん大会のドレスをデザインしたり、ミスインターナショナルジャパンのオフィシャルデザイナーなのですが、とにかくおしゃれなんです。特に色の合わせなどがうまく、いろいろと勉強になります。

僕は建築や空間のデザインはできますが、服のデザインはできません。(たぶん)しかしリアルに憧れの職業の人と出会うと触発されていろいろとやってみたくなる性格です。ということで6年もののジーンズをカスタマイズしてみました〜♪

6年間もはいたのでモモやお尻のあたりが擦れて生地が薄くなった部分に後ろから布をあてて補強してもらいました。(自分じゃできないけど)ただ単にステッチしただけじゃ面白くないので格子状にしてみました。

1本だけ赤のステッチをいれてみましたがなかなかよい。仕立て直し専門のお店で頼みましたが、そこのおばちゃんもプロ意識があって、こっちがやりたいことを伝えると、「こうするともっといいんじゃない?」と提案してきて、そのやりとりもなかなか楽しいものでした。
右足と左足の格子状のステッチも高さがちがうのは、そのおばちゃんの提案で、できあがってみるときっちり揃っているよりいい感じ〜♪

ふつうだったらボロボロなので捨ててしまうはずだったジーンズですが完全復活です。この格子状のステッチをやるためのプロセスもけっこう大変で

1.サイドの白い太いステッチをほどく
2.サイドの部分をがばっと開ける
3.ミシンをモモの部分に入れて裏地をあてて格子状のステッチをする
4.サイドを閉じて、白い太いステッチを手で仕上げる

おばちゃんありがと〜またなにかお願いしよう。

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ワクワクプロジェクト開口部スタディ

先日ワクワクドームの模型をみてもらい大筋の方向性は良さそうだったので次は開口部のスタディ模型をつくっています。

図面上では分かりにくいので簡易的なものを紙でつくり、それに直接ペンで書き込み雰囲気や光の入り方をかんがえます。

紙で作るために展開図(立体を平面に開いた状態の図面)を書くのですがどの三角とどの三角が隣り合うのか分からなくなるのでそれぞれの面に番号をふります。前回は展開図として書きやすい書き方をしましたが、今回はまず最初にどこを開けたいか?をきめそれを成り立たせるために展開図をいじっていきます。

つじつまが合わなくなるところがでてくるので、立体と平面を行ったり来たり。構成する三角形もなるべく同じものにしたいので(実際に建築するときの合理化のため)一つの三角形をいじるとそれがすべてに影響するので頭の使いどころです。

といってもこんなに面白いことをかんがえる機会をもらえたのは大変ありがたいし、楽しみながらやっています。

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イカ釣り用照明

最近妄想プロジェクトの投稿が多かったですが、リアルな設計もしています。
本日ようやくある住宅の実施設計が終了しました。高低差のある敷地に建つ住宅で道路から見ると住宅が飛び出したようなカタチをしています。

最近設計した住宅でいろいろとやり尽くした建具の納まり、リビングの家具のデザインは今までの経験をふまえて少しバージョンアップしました。

飛び出したボリュームには吹抜けのあるリビングがあるのですが、そこの照明は写真の「イカ釣り漁のための照明器具」を使用する予定です。電球のかたちは普段見慣れたものとほぼ同じカタチをしていますが、大きさが・・・

大きさがかわるだけでなんだかかわいらしいものに見えます。

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ワクワクプロジェクト始動

ある方が昔から夢見た建築の話しをぼくが聞いたことによって始まったワクワクプロジェクトです。敷地未定、予算未定、内容未定、スケジュール決定という不思議なプロジェクトです。

基本的に僕自身が妄想好き(いい意味でね)そして自分の妄想よりも人の妄想をカタチにするのはもっとすきという体質のため、まだほとんどのことが未確定のまま模型を作製。

出来上がったものはこれ。これを見ながらコアメンバーでさらにどのようにしたいかを考えます。コアメンバーは僕を入れて3人。田原の託児所を経営されている星野さんという方と岡崎で子供服のショップを経営されている畑さんと僕です。

僕以外のお二方がこの施設でどのような魅力的なことが提供出来るかを考え、それをうけて空間をかたちづくるのがぼくの役割です。建築設計、スケジュール管理、コスト管理が与えられた使命です。

妄想といってもこうやってカタチになると「なんか出来そう♪」と感じたり、もっとこうしたいな♪という更なる妄想が疾走しますね。1年後をめどに実現します。


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気持ちよさそうな変更

服のような住宅着々と現場がすすんでいます。写真は大人のライブラリーからリビングを見下ろしているクライアントご夫婦です。

設計の時はこのリビングに面している壁の部分は天井まですべて壁の予定でしたが、現場の途中で偶然写真の様な腰壁だけになっていました。これはこれでリビングからの一体感があり気持ちよさそうだ(こういう感覚が大切)ということでこのままオープンなままにすることにしました。

設計の途中でもお施主様といろいろとかんがえて進めていきますが

「気持ちよさそう」

という感覚は図面や模型からはなかなか読み取ることができません。そういったポジティブな変更は現場がはじまってからでもやってもいいと思っています。ただ大工さんが1回作ってしまってからの変更は工期的にも現場のみなさんにも迷惑がかかるので前もって、想像しなければなりません。

大工さんも今回で3回目の人でお互いにいろいろと勝手が分かっているので大工さんからの提案もあったりします。4月の中旬の完成に向けて後一踏ん張り。


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