服のような住宅は建物南側にアウターリビング(完全なる造語ですが)があります。
アウターリビングとは床、壁等の仕上は隣接するリビングとほぼ同じですが屋根がありません。そしてその空間は「外部空間を内部空間のようにデザインする」というよりは「室内空間を外部空間のようにデザインする」という考えでつくっています。
なんだか言葉遊びのようにも聞こえるかと思いますが、ぼくはいたって真面目にこのことに向き合っています。考え方としては「外部空間を取り込むか?内部空間を拡張させるか?」という違いだと思います。
今まではどちらかというと「外部空間を取り込む」という考えで設計していることが多かったですが今回はある人がぼくにくれたヒントをもとに考えています。
太陽の高さなども考慮して太陽の低い冬場はアウターリビングを通してリビングまで光が入るように、太陽が高い夏場は直射日光は入らないけどアウターリビングの壁に当たった光が間接照明のようにリビングに跳ね返ってくるようにしています。