いまチームで仕事をしていることがある。あるフリーマガジンの編集である。細かい実務的なデザインやら、組判やら色校正はその道の熟練者に任せているのだが、面白い反面なかなか難しい。
何が難しいというと、同じデザインということを仕事にしていても、その肌感覚がまるで違うということだ。建築というのは、空間を作ることであり、快適な素材感や、温度感、またリラックする雰囲気を作ったりするものだが、マガジンは手に取って、読み手の40センチぐらいの距離感でみられるものだ。そういった距離感の中での「読者」につたわるための肌感覚、それは「やわらかいものを、やわらかいまま」なのかなと考えています。
また、自分のことをフォントフェチだとは思っていても、本を作ったりする人達に比べれば、そのこだわりは薄い。たかがフォント、されどフォントである。
さてそんな中、ぼくはCD(クリエイティブ ディレクター)的な振る舞いをしているのだが、業界が違う間柄で
「こんなイメージで〜」
というものが、上手く伝わったり、そうではなかったり、同じ言葉を使っていても違うことを言ってたりと日々発見の連続です。しかしそういったキャッチボールの中でも何度もやっていると、上手く行く回数が増えていき、だんだんと考えていることが伝わるようになってきています。
あとはそういった思いが「読者」に伝わるかどうか。また伝わるにはどうしたらいいか?ということを考えながら仕事をしています。
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