今建設中の住宅の一つは、空間のダイナミックさを出すためにも、巾木をなくしたいと思っています。巾木とは床と壁を見切る部材で、通常壁が床と接する部分についています。
多分どの住宅ににも高さ6センチ程のものがついていると思いますが、この巾木がついてない住宅にお住まいの方は、その住宅の設計者はかなりの「こだわり」の持ち主だと思います。
手を抜いた住宅にもついてないんじゃないか?
という疑問をもたれるかたもいるかと思いますが、手を抜いた住宅程この「巾木」をなくすことが難しくなります。なぜならこの巾木には、「壁と床の隙間をかくす」という機能もあるからです。
もう一つの機能は掃除機等をかけた場合掃除機のヘッドが壁に直接当たって壁を汚すことを防ぐ機能があります。
そこで今回発見したのが上の写真。これなんでしょうか?
正解は下の写真のようにこのアルミの部材は巾木なんですね。固定方法、見え掛りの寸法などなかなか考えられた断面形状をしています。
黒い定規がある側が壁の仕上になる側で、このアルミの溝の部分にプラスターボードを差し込むようになっています。左の上の部分にあるちいさな欠けた部分はプラスターボードの上に左官仕上や、クロス仕上をしたときの見切りになる部分です。
これを現場で使うのは数ヶ月先のことですが、いまから楽しみです。
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