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一日一発見
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高木さんにとって「チームで仕事をする」とはどういう事ですか? |
僕が考えているのは各異業種でのプロフェッショナルを集めてチームにするということです。「お金」のことにまつわるプロフェッショナルがいたり、「サービス」だとか「食」にまつわるプロフェッショナルがいたりというチームです。異業種間でチームを組んで仕事をするというのは喩えるなら山登りみたいなものだと思います。「あの山登ろうぜ」という感じで頂上を見ていれば、異業種の人が一緒に登っていっても方向性を間違うことはないですし、途中でそれぞれの能力を借りて大きな力を出すことができます。それは「頂上」という目標を共有しているからできることだと思っています。一方で、同じようにチームで仕事をしていても、「頂上」を共有出来ていない場合もあります。富士山を登っていると思っていたら、他の人は阿蘇山を登っているというような状況になっていて、要するに、単に「山に登る」ということだけが目的となってしまっているのです。そういった上でもチームの「構成」がすごく重要だと思いますね。やっぱり「頂上」としての目標として、何を共有するかといったら、自分たちのビジネスがどうのこうのというよりはどうやってお客様を喜ばせるかというその一点だけだと思いますね。
住宅や商業施設でも良いのですが、やはり「宿泊施設」ですね。僕が本当にやりたいと思っているのは、建築や空間をデザインすることよりも、「経験をデザインする」ということです。住宅はすでにいくつもやっているのですけど、宿泊施設という「ハレ」の経験を作り出すことに喜びを感じますね。特別な人と行く場所ですし、お湯に入るとか、そこで食事をしてゆっくりするというところまでが特別な一連の流れであることに価値があります。日々その空間にいるということから、住宅はある程度オーソドックスに造っておかないと、疲れてしまうということがありますが、宿泊施設は「特別な場」であるケースが多いので非日常的な経験ができる場所にすることにとても意義を感じます。宿泊施設が何に困っているか、何を必要としているかを考え、共有をし、チームでそれを解決していくことを通じて高い価値が発生します。営業的にどうやってお客様(案件)を見つけてこようかという事も含めて、プロフェッショナルが集まるチームでは、うまくいく事が多いと思っています。