コンクリート造は内部に鉄筋を配筋し、その後型枠をその周りに立てて、その中にコンクリートを流し込みます。コンクリートを流し込むときは、当然ですがコンクリートは液体というか、柔らかい状態なのでその柔らかいコンクリートを型枠は支えないといけません。
その支えた証がコンクリートの型枠を取った時にのこる通称「セパ穴」です。そして設計にこだわってくるとコンクリート打ち放し仕上ではこのセパ穴が均等に、整然と並んでいることにも注意を払うようになります。
あまり何も考えていない、ゼネコン任せの打ち放し仕上の場合、このセパ穴が「施工しやすいように」並んでいて見苦しいことがあります。「施工しやすいように」ももちろん重要ですがやはり仕上面なのですから配列などにもこだわっていきたいものです。
さらなるこだわり点はこの「セパ穴」はあとからモルタルで埋めるのですが、なるべく穴があいていた状態を感じるように「深めに」モルタルで埋めてもらうように指示します。具体的には通常はコンクリートの仕上面マイナス2mmぐらいまでモルタルを埋めるところを、仕上面マイナス5mmぐらいにしてもらいます。
このようにした方が、光が当たった時に陰影がでて、「セパ穴のリズム」が強調されるからです。
さてこのセパ穴どうしてこういう形をしているのでしょうか?
次回はこのセパ穴の形の理由を解説したいとおもいます。
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