<今日は何位かな?
>
設計事務所で書いた図面を現場で作っていく過程で一番最初にやることが
「墨出し」です。墨をしみこませた糸をぴんとはって指ではじいて、構造体に基準となる線を引いていく作業です。
基準線となる線を引く作業なので精度が求められます。この線が間違っているとすべてがくるってきてしまいますからね。墨の色も黒だけではなく赤や、時間が経つときえていく特殊なインクを使ったものもあります。
最近ではCADで図面を書けることにより3次元的な複雑な形の什器等を製作するにあたって床や壁面だけでなく凸凹した天井面にもまっすぐな基準線を引かなければならない状況があります。
その時威力を発揮するのが今回の写真の
「墨出しくん」(注:私の事務所での勝手なあだ名。他の現場ではこの名称は通用しません。多分)
墨出し君は自分を中心に十字方向にに赤色のレーザーを出すものです。これだとどんな複雑な天井面や曲面にも完全な直線を引く事が出来ます。この機械の大きさは高さ15センチほどですが、彼が現場で赤色のレーザーを出している様はかなりかっこいいです。寡黙に仕事をこなす職人的な人柄を感じます。
「おまえら、さっさと仕事しちまえよ!!(心の叫び)」
と赤色レーザーを出しながら叫んでいるに違いありません。もしかしたらスターウォーズのR2-D2のようにちょっととぼけたキャラかもしれませんが・・・。
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