一日一発見
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これはなんでしょう?(謎の穴編)

こんにちは。スタッフの本間です。
現在、都内に地下1階、地上2階鉄筋コンクリート造(以下RC造)の
店舗ビルの設計監理を行なっています。

早速ですが、本日現場を見に行ってきました。





現在、地下の掘削作業の真っ最中です。
一度で全てを掘るわけではなく、1回目・2回目・3回目と段階を踏んで掘ります。
それを建築の世界では、1次掘削・2次掘削・3次掘削と呼んでいます。

2次掘削が終わったので、ここからまた更に2m掘っていきます。

今回は地下1階といっても、天井の高さだけで5mあるため
実際には地盤面から7m以上の深さまで掘ります。かなり、深いです。


では、ここでタイトルにもある「謎の穴」について問題です。

写真2枚目の下にチラッと見えています、この穴です。



白い雲マークで示していますが、わかりますか?
(見づらかったらごめんなさい)

地面に「謎の穴」がいくつか空いています。

この穴はなんでしょう?

 

 

 

 


正解は、

 

 

 

 


「杭の断面」でした。

まず、杭についてですが
RC造は木造や鉄骨造(以下S造)に比べて「重い」です。
なので、何もしないで地面に建てると、どんどん沈んでいきます。

 

そこで「杭」と呼ばれる棒状のものを予め埋めておき、下から支えさせます。




そんな杭はRC造だけでなく、木造やS造にも使用することがあります。
RC造より軽くても、地盤が弱かったり、高い建物を建てる場合、
同じように徐々に沈んでいってしまうためです。

とても大切なサポート役の「杭」ですが、
敷地では「断面」が見えてしまっていますね。

理由は、「杭」を打ち込んでいく作業にあります。

今回、本当に必要な杭の長さは「6.5m」です。
しかし実際には「12m」もの長さの杭を打ち込んでいます。

「え、6m分、無駄じゃん!」

いえ、決して無駄ではありません。

杭がいてほしい深さというのは、ここになります。
支持層という固い場所に杭が届くことで、杭は力を発揮します。


 

 

ですが、この深さに到達するまで、本来の6.5m分だと辿り着けないのです。
なので、余分に6m増やし、確実に届くように長さを伸ばしています。

そして、だんだんと地下を掘っていくと
最初は地面に埋まっていた杭が見えてきます。




 

 

掘り進めていくうちに、余分な6m分の杭はもう必要なくなるので切ってしまいます。


 

 

その断面が、「謎の穴」なのでした。



以上、ご理解いただけましたか?


建築の現場というのは、様々な知恵が詰まりに詰まっており、
そんな部分に「面白さ」があると思います。

日々の発見とともに、どんな風に出来上がっていくのかを
これからお届けしていきます。

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