一日一発見
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木製建具で攻める

最近の住宅のプロジェクトではリビングに面したメインの開口部だけ木製建具にすることが多いです。性能面で言うとアルミサッシには負けますが、素材のもつ暖かみや雰囲気はやはり木製建具のほうがいいですね。

いままでに相当数の木製建具を作ってきましたが今回は框の太さ(框とはガラスがはめ込まれている木製のフレームの部分の名称)をなるべく細くし有効開口率をあげ、外部とつながった空間になるように設計しました。

木製建具の下部のフレームは床より下げた位置に隠れるようにし、縦のフレームは55mmにしました。この55mmは引手を設置でき、ガラスを固定できるギリギリの寸法ですが、建具屋さんとの話では薄型の引手を見つければあと5mm攻めれそうです。

全体のプロポーションとしては今までの経験やコツの集積として理想型かなと思っています。

外から見るとこのような感じになっていて、引き戸をすべて右側の壁のところに引き込むことができるので縦ルーバーで目隠しされたデッギの庭部分と一体となった空間として利用できます。デッキ部分にはお施主が鉢植えなどのアクセントになる植物をかざり、天気のいい日はお茶をしたり、お子さんがプールで遊んだりと楽しい空間になると思います。


音楽家の住宅 階段

音楽家の住宅はリビングに吹き抜けがありその北側の壁が一面本棚になっています。その本棚の前に階段があるため視覚上なるべくスリムにみえるようにするため鉄骨の階段としました。写真は階段を取り付けたところです。錆び止め塗装が施されているので赤色ですが最終的には限りなく黒に近いグレーに塗装予定です。

模型だとこんな感じですが、やっぱり現場はいいですね。階段は6mmの鉄板のよる構造とし踏み板は無垢の板を貼る予定です。

階段上部には電動で開け閉めのできるトップライトをあけました。北側ですがトップライトから光が差し込み、また温度差換気によって吹き抜けにたまった温かい空気をトップライトから外部に排気し通風がとれるようにしてあります。

音楽家の住宅上棟式
 
音楽家の住宅の上棟式が執り行われました。

梵天を2階の柱に固定し、五円玉を12枚ぶら下げて式を執り行います。この五円玉を結びつけるしきたりは愛知県、静岡県ではポピュラーですが、関東圏ではあまり行わないようです。式で使用した五円玉は式終了後この敷地を守っている神社にお賽銭として奉納します。

式がおわりお施主様から大工さんや工務店の現場監督、設計者のぼくなどにお祝いの品をいただきました。これだけならぶとなかなか壮観です。

今回とっても感動したのはこのお施主様の手書きのメッセージ。ひとつひとつにメッセージをかいて包装するのはなかなか手間のかかることです。でもこういうことをしていただくと、なんか「がんばらなきゃ」という気持ちになりますね。このお施主様は奥様がとってもグルメなので打ち合わせの時も楽しみでしたが、このお菓子もとってもおいしかったです。

吹抜けには高さ6Mの本棚
音楽家の住宅 提案3(2013年6月下旬)
3回目の提案は1リビングにもどし、リビングに吹抜けのあるタイプです。基本的なゾーニングはこのタイプが採用され実施設計時に細かな変更を重ね図面を仕上げていきます。

リビングは開放的なバルコニーと続いています。壁面一面が収納になっていて、その前に階段がある構成になっています。ダイニングの横にはちょっとした小上がりになったタタミスペースを設け、お子さんや御主人がPCなど作業が出来るようにしようとかんがえています。

階段の上部にはトップライトをスリット状に設け光がきれいにはいってくるようにしようと考えています。子供部屋やメインベットルームにもトップライトを設け、こちらは星空を見ながら寝たいという奥様の夢をかなえる仕掛けです。

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音楽家の住宅 提案2(2013年6月上旬)
前回の打合せを受けてプランニングを大々的に変更しました。前回はリビングが1階にありましたが、今回は2階です。
エントランスを入ると全面に小さい庭が広がりスケルトンの階段が見えます。個室は1階、リビング、ダイニング、スタディルームなどを2階に設置しました。

キッチンはアイランド型にし、リビングからキッチンの背面に一つ続きになった造作家具を設置しています。リビングと一体となったバルコニーは床をパンチングメタルにし、下の階にも光が届くようにしています。

この模型実際はこんなに小さいのですが中を覗き込むと妄想とワクワクが広がっています。

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音楽家の住宅 提案1(2013年5月下旬)

先日見せて頂いたウードという楽器の作りが繊細で大変綺麗だった事がインスピレーションの元となり、リビングの壁面を曲面にし、内外を板張りにする案をご提案しました。

南面からは光を取り込むように大きな窓を設け、リビング全体を吹抜けにしました。またリビングの北側の壁面全体を収納棚とし、そこに楽器やら旅行先で買ってきた思い出の品々を飾れるようにしました。

上から見るとこのような感じになっています。この案をたたき台として設計を進めていきます。お施主様も実際の模型やら図面をみるとどんな感じになるのか徐々に想像ができるようになっていきます。これはあくまで「たたき台」なのでどんどん変わっていっていいと考えています。さてここからはお施主様といっしょに家を設計を通して育てていきます。

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音楽家の住宅 提案1打合せ(2013年5月下旬)

一番最初にお施主様に模型を見て頂いた時の写真です。この瞬間がたまらなく好き。大人が子供のように眼をキラキラさせる瞬間です。
まずはこのように模型を見て頂き大きな空間構成の御説明をしそのあと図面で詳細を解説するというながれです。

図面と模型と敷地の写真をならべていろいろな妄想を膨らませます。 模型を覗きこんだり図面にいろいろと書き込みをしながらすすめていきます。

打合せのあと、模型を敷地に持っていき光の入り方などをチェックします。ちびっこがいっちょ前に覗き込んでいます。彼女はこれが自分の家になることは分かっていないとおもいますが、将来この写真をみて思い出してくれるといいな。

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音楽家の住宅

楽器の街静岡県浜松市で音楽家の住宅を設計しています。
お施主様は中近東の楽器「ウード」の奏者です。ご夫婦揃って音楽好きで、また楽器も沢山持ってらっしゃいます。人が集まって演奏会を開いたり、趣味の会う人たちが集まってお茶をしたりそんな住宅を望まれています。

ウードという楽器は今まで知りませんでしたが最初の打合せ時に楽器を見せて頂いたり、ウードで演奏したCDなどをお借りしてきました。
奥様セレクトのなかなかいいCD。ドライブにもってこいの曲です。新しい住宅を設計すると当然ですがあたらしいお施主様に出会い、その人独特の趣味や好きなものをおしてもらうことが好きです。

設計をしながらそういった今まで自分の中になかったあたらしい世界をインストールし気持ちをお施主様と同じ様な波長にすることによってよりよい住宅が提案出来ると考えています。基本、人がすきなもので。

今回のお施主様との出会いは「服のような住宅」の見学会でした。土地さがしから関わらせていただきましたが、敷地は「服のような住宅」のナナメ前。こんなに近所に住宅を設計するのは初めてです。(汗)


敷地は浜松城公園のすぐ側でかつてはお城の敷地内だったと思われる場所です。近所には家康の散歩道というのがあったり、徳川家康にゆかりのある場所となっています。

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ラグから決めるインテリアのカラースキーム

今設計中の音楽家の住宅。
基本設計がほぼ決まり、詳細な設計やカラースキーム(インテリアのいろいろな色をトータルできめること)に入っています。ご夫婦ともに楽器を演奏されるので、この家には楽器が沢山あるのですが、それと附随して中東やトルコなどの色々なラグをお持ちです。

写真はキリムというトルコ製のラグ。細かい図案が折り込まれていてとても綺麗です。模様の動物はどこかエジプトの象形文字を感じさせます。ぼくにはまったく意味は分かりませんが、きっとトルコ人(または学者???)はこの図案が持つ意味を理解出来るのだとおもいます。

鳥の図案もほぼ同じだけど、右を向いているタイプ、左を向いているタイプがいたり、孔雀のような鳥や猫?のようなスリムな動物もいます。

こういったラグを多数お持ちなのでこれをリビングに敷きたいということで、あまり明るい色の床材だとラグが浮くので、少し色目の濃いウォールナットかオークにしようということになりました。今後この床の色をベースに壁や家具、扉の色も決めていきたいとおもっています。

洋服のコーディネートでいうとパンツや靴を先にきめて、それにあわせてトップスや鞄などのコーディネートをするような感覚です。

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