今、相当数の土地情報を見ています。最近はGoogleのお陰で実際にいかなくてもある程度周囲の状況が分かるものもありますが、基本は現地に行って感じて、その土地のいい所、悪いところをお施主様に話すようにしています。
いい土地に出会うにはやはり数を見ること、そしてその土地にどういう魅力的な住宅が提案出来るかという土地のポテンシャルの読み取りが大切だと思っています。
学校で「コンセプトメイキング」の授業を受け持っていますが、いいコンセプトを生み出すのと「いい土地」に出会うのには共通点があるなあと最近思っています。コンセプトメイキングには3つのステップがあるとよく話しているのですが、その3つとは
ちらかす(50案とにかく出す)
えらぶ(その中からクライアントの満足度と商品の強みになるものを選ぶ、5案)
みがく(選んだ5案をさらに詳細に検討し一つにしぼる)
なのですが、いい土地に巡り会うのもこれとまったく同じなんですね。
土地探し:ちらかす
まずは自分の住みたいエリアや職場までの通勤の利便性、価格等から適合する土地情報を収集する。(今回は約60土地)
土地探し:えらぶ
その中からそこに住宅を建てた場合に魅力的に発展出来そうな土地をえらぶ。この選ぶことには経験が必要で土地だけでみるとネガティブな要因でも住宅を建てることによって解決できるものを選ぶようにしています。なぜならそういった土地は土地として欠点が少ないものより価格が安いからです。
土地だけでみると、真四角で、南側道路に面していて、更に角地で・・・といったものが不動産屋さんのいうところに「いい土地」ですがそういう土地は「価格が高い土地」でもあります。
しかし僕は土地と建物セットでも最大魅力を追求したいので、土地のネガティブさを設計で魅力に転換し、生活していく中で触れる住宅自体の仕上などにコストをかけることを薦めるようにしています。
土地探し:みがく
そういう視点でみると、あるんですね、いい土地って。広さが1.5倍あって値段が600万円も安い。頭の中では住宅の構想は出来ているので今からその土地に妄想プランニングをするだけです。この時間が至福の時間。
この妄想プランニングをもって来月お施主様と実際にその土地に行って購入するかどうかを検討してきます。さて妄想タイムスタート!