一日一発見
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オープンハウス無事終了

先週末おこなった「服のような住宅」のオープンハウス無事終了しました。過去最高の盛況ぶりで来場者数は約100名。遠くは東京や田原からきて頂いた方もいて本当にありがたいです。

あたらしい相談あり、現在持っている土地に対する提案や新規土地探しなどまだまだ豊橋浜松方面が熱そうです。土地柄「崖にたてる住宅」という相談がいくつかありましたが、今回の住宅も敷地の奥に高低差があったし、以前豊橋で設計した住宅や、GW後着工予定の住宅も敷地に高低差があるので、ちょっとした「崖ブーム」です。

来場した子供達は新しい模型に食いついて、頭を斜めにしたり横にしたりして中を覗き込んでいる姿がかわいらしかったです。模型と実際の空間が同じものを現しているということに気が付くとテンションアップ。

子供達に人気のハンモック。はじめてきた空間にハンモックがあり(ぼくも乗りたいな)と最初は引っ込み思案だった子も最終的にはみんな笑顔ではしゃいでゆられていきました。そしてその両親もゆられていく・・・というハッピースパイラルでした。

また今までに僕が設計させてもらったお施主たちがこの見学会にもきてもらえたのがなんともうれしいできごとでした。
>ありがとうございました。みなさま!!

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道具あれこれ

棟梁から寒い日にホットコーヒーをもらいました。そのホットコーヒーは写真のような設備(?)でつくられていました。赤い機械からのびているメーターがついている機械は左官屋さんが使う温度調整器(簡易的に左官で使う材料を温めるもの)です。なかなか性能がよく80度まで目盛りがついていました。

これは板金屋さんがつかうハサミです。今回は外部仕上がガルバリウムなのでこの道具が大活躍です。これで板金を上手にきり、折り曲げて板金同士のつなぎ目をしっかり噛み合わせ雨の進入をふせぎます。

通常僕らが使うはさみとはちょっと違うカタチをしていますが、力をかけて切り出したり、さきっちょをつかって折り曲げるのに便利なようにデザインされています。こういった職人さんの道具は普段僕らが使っているものとはちょっと違うカタチをしていて、それをみてどうやってつかうのかな?と想像するのが僕は好きです。

このハサミは僕の想像とはちがった使い方でしたが。

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床の素材

服のような住宅、床の仕上を6種類使っています。この6種類は結構多い方ですが書く素材をお施主様といっしょに選び最終的にはすごくしっとりとして空間ができあがりました。内装の壁の色は徹底的に白にこだわったので全体として落ち着いた雰囲気になったのだと思います。

上の写真はメインベットルーム(MBR)の床と廊下部分の床です。MBRはお施主様のカラーセンスによって選ばれたディープパープルのカーペットです。これがなかなかいい色です。しかし現場サイドとしてはあまり使ったことがない色だったらしく、モノが現場に届いた後に

「紫のカーペットが届きましたけど、本当にこれであってますか?」

と電話がありました。手前廊下部分の床はタモ材です。

そして階段は白いパンチングメタルでつくりました。階段の天井にはトップライトがついているのでそこからの光がこのパンチングメタルに降り注ぎ綺麗な模様を作り出します。またパンチングメタルの穴の大きさもこだわり、相互が干渉してできるモアレもきれいにみえるようにしました。(鍛冶屋さんありがとうございます)


最後の写真は玄関扉です。無垢の木製の扉ですが、最終的にはこの上に外部用に塗装をして焦茶色にします。この玄関扉はけっこうファンが多く、見学会等でこのタイプの玄関扉をみた方は

「あの家と同じ玄関扉がいい!」

というオーダーをされる方がほとんどです。僕の方でもちょっとずつ改良を加えて現在に至っています。

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行儀のいい配管

これは洗面台の配管です。赤が給湯、青が給水、下から出ているグレーは排水用です。今回は断熱材はロックウールの吹き付けだったため、設備工事の職人さん達も用心して綺麗に施工してくれていました。

電気の配線工事もピューーーーーーーっととてもきれいに配線されていました。こういった配管、配線工事は天井等を施工してしまうと見えなくなってしまう場所ですがこのように丁寧にやってもらうとそのあと施工に入る職人さん達も気を使ってやってくれるようになります。

何事も下地が大事ですね。

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新旧コントラスト

「服のような住宅」は親御さんのお住まいになっている敷地の一部を分筆してもらい建てています。(分筆とは敷地を分けて登記簿上独立した財産にすること)

なので完成まじかになり足場がとれると親御さんのお住まいの住宅と、今回新築している住宅の不思議な新旧コントラストがあらわれてきました。都内では全く他人の住宅でもこれぐらい隣接して建っていることがあるので写真の様なコントラストを見かけることがありますが、ここ浜松ではなかなかめずらしい状況です。

将来的に親御さんの住宅を新築した場合に、現在の住宅と繋げることができるようにプランニングで配慮してあります。

玄関の庇の天井面は前回ご紹介した「ライムグリーン」で塗装してあり、たたずまいとしてなかなかかわいらしい雰囲気になっています。



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得意なジャンルで決める

服のような住宅のお施主様はご夫婦揃ってデザイナーです。通常はWebや紙媒体のデザインをされているのですが、やはり僕よりの「色」というものに対するセンスが鋭いです。

今回の住宅の一部に刺し色として色をつけることを提案したのですが、その色決めに持ってこられたのが上の写真のような「紙サンプル」。はじめての経験です。ご自身の職業の中での得意なもので色を決めるってなかなかいいアイディアだと思いました。

別にデザイナーじゃなくっても料理の好きな奥様だったら「ミニトマトのような赤」といってミニトマトを現場にもってきて「色」を決めてもいいと思います。それぞれの人が得意だと思うもので、自分のための住宅に色をつけていく。なんだか新しい「色の決め方」を教えてもらった気分です。


見学会のお知らせ
「服のような住宅」
日時:4月20日(土)21日(日)
時間:10時〜17時
場所:静岡県浜松市
詳細案内→高木までその旨メールをいただければ案内を送ります。


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アウターリビングの壁

2週間後の見学会にむけて現場が進行しています。
写真はまだ足場があり、光触媒塗装をするサイディングを貼った時の写真です。この写真ではサイディングの施工状どうしても必要な目地が見えていますが、邪魔な目地はこのあとの工程で下地処理をして隠していきます。

屋根部分がない、2層分の吹抜けのような空間です。開口部は内部から見た時に周囲の景色が切り取られて「絵」のように見えるようにちょっとした細工をしています。

ほぼ完成しました。正面の緑がきれいに切り取られて見えます。なかなかいい雰囲気です。ちょっとした美術館の様なので外部空間ですが絵をかけてもいいかもしれません。


見学会のお知らせ
「服のような住宅」
日時:4月20日(土)21日(日)
時間:10時〜17時
場所:静岡県浜松市
詳細案内→高木までその旨メールをいただければ案内を送ります。


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エッジの処理

服のような住宅の壁仕上はガルバリウム鋼板です。写真はそのてっぺんの部分の「壁」と「屋根」の部分の取り合いをうまく調整し納める「唐草」という部材です。

この「唐草」、既製品もいろいろとありますが既製品はどうしてもカタチが野暮ったいので、いつも板金屋さんに作ってもらっています。この唐草に求められる機能は

・壁の仕上と屋根の仕上をうまく取り合い、雨が入らないようにする
・雨が垂れても壁が汚れないようにする
・いかにもカバーをかぶせましたという見た目を避けたい(ビジュアルの問題)
・先端部分を折り曲げることにより陰影をつけて薄く見せる(ビジュアルの問題)

と基本的な機能はシンプルですが、どういうカタチにするか?というのはいろいろなデザイン状の回答があると思います。ここ数年は試行錯誤のすえ、いつも写真のようなカタチにしています。

横から見るとこのようになっています。壁の仕上面より3センチほどはなして雨が垂れる部分をつくっているので壁が汚れません。また下に下がっている部分の長さも既製品だと7センチほどありますが、これは3センチにし、かつ上に帽子のつばの様な加工をしてもらっていることによって太陽の光を受けた時に陰影がつき、実際以上にすっきり見えます。

今日のブログは相当コアな内容ですが、建物全体にこういった機能とデザインの改善をしながら現場をすすめています。



見学会のお知らせ
「服のような住宅」
日時:4月20日(土)21日(日)
時間:10時〜17時
場所:静岡県浜松市
詳細案内→高木までその旨メールをいただければ案内を送ります。

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通気工法

木造住宅では通気工法というものがあります。
外壁の仕上を建物の構造面とすこし隙間をあけて施工することによって(約2センチ)その隙間に空気が流れるようにして通気をとるという工法です。なにが利点かというと建物内部の断熱材だけでなく、建物の外周面にも通気工法による空気層を作ることによって断熱効果を得ることです。

上の写真はその通気工法につかう材料です。愛知県エリアではこのように加工された材料(胴縁:どうぶち といいます)を見かけますが、関東圏ではあまり見たことがないです。

これを外周面全面に写真のように固定しこの上に外部仕上となる材料をはります。写真にあったかまぼこ状に切り欠いた部分に空気が通っていくようになっています。大工さんにきくと、このかまぼこ状の切り欠きピッチもいろいろな経緯をへて現在の状態に落ち着いたようです。

当初のピッチでは固定する下地のピッチとかまぼこ状の部分のピッチが同じで固定する時に不具合があったり、ピッチが空きすぎて空気がうまくながれなかったケースもあるそうです。単純なことですが現場とのやり取りで最適なピッチを見つけていったようです。

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ダウンジャケットのような断熱材

服のような住宅の断熱材はちょっと変わったものをつかっています。ロックウールの吹き付けというものです。

断熱材は
グラスウール
ウレタンフォーム吹き付け
ロックウール吹き付け
セルロースファイバー

など何種類かありますが、この住宅はフラット35の省エネルギー性をクリアするためにこの断熱材を使用しました。上記の各種断熱材にはコストの上下、不燃かどうか、貼り込むタイプか吹き付けるタイプか、など特性がありますが、このロックウール吹き付けはたぶん一番施工に手間がかかるものです。(つまり高い)

近くでみるとあらかじめ張っておいた白いメッシュ状のなかに写真のような綿(ロックウール、これは不燃なのでもえません)を吹き込んでいます。こころどころに開けておいた穴から吹き込んで断熱材を充填させます。

見た目がモコモコで温かそうです。この断熱材の施工が終わりようやく内部の仕上がはじまります。

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